雪空のともだち

なんだかねぇ…DVDが発売になったものの、はてな界隈ではハロプロファンが6千円も出すのは…とか言ってる感じの記事が多くて残念な感じだ

まあ確かにねえ…PVでも付いてれば飛びつくファンもいるんでしょうが。

俺も五條真由美おねいさんのPV付いてたら嬉しいぜ(そっちかい)

本編でさんざんな扱いだったCrystalが特典映像のBGMに使われてて多少溜飲は下がったが



あー、特典と言えば予告編の映像が収録されていないのはどういう訳なんですかい。

そんなに入浴シーン見せるの嫌ですか?*1

公式サイトでは今も見れますけど。



というわけでハロプロファン向けに内容の解説を試みてみますが、まあまずこちらをお読みになって気に入ったらDVDも買う、というのが早いよ(笑)

映画ふたりはプリキュアマックスハート(2) (KCデラックス)

映画ふたりはプリキュアマックスハート(2) (KCデラックス)

主人公のなぎさとほのかは「プリキュア」に変身して悪と戦う女子中学生。

最初の頃は敵につけ狙われる生活に「ありえなーい!」と不満の絶えなかったなぎさも、プリキュア生活も2年が過ぎようとするこの時期はすっかり変身主人公として順応しています。



とはいえ、あくまで主人公がごく普通の女子中学生として描かれているのがこのシリーズの白眉でして、今回も「世界を救う英雄にでもなりたいのか」という敵の問いかけへの等身大の中学生としての…しかし真剣な返答には目頭が熱くなりました。



さて、本編は主役のふたりが些細な事で仲違いしてしまうところからのスタート。

あこがれの先輩と親しいほのかに嫉妬するなぎさ、そんななぎさをほのかは気遣いますが、些細な事から余計に話をこじらせてしまいます。

…実はこの展開は評判の高かった初期のエピソード*2に良く似ているのですが、その頃とふたりの関係ががらりと変わって居るのが見て取れるのがファンには嬉しいところ。

以降、仲直りをしたいのだけれどもお互いになかなか言い出せなくて*3…と言う状況の中、悪役が襲ってくるのでした。



最初に現れる雪だるまザケンナーの描写がいきなり劇場版ならでは、と言う感じで巨大感、重量感あふれる見せ方には痺れます。

いかにも重そうにバックスイングしたあと、猛烈なスピードで振り下ろされるパンチの効きそうなこと!

それに反撃するプリキュアの攻撃のめり込み具合のパワフルさにも大興奮です!





そして「心を凍ら」されたキュアホワイトキュアブラックが殴り合うシーンはファンにはショッキングなものでした。

この辺注意して見ていないと見過ごしがちなのですが、これは敵に操られて居るわけではなく、あくまで増幅された本人の冷たい心からの行動なので余計にショックな訳です。

そんな戦いの中で、これまで一緒に過ごした時間がふたりの脳裏によぎり、時折正気の目と冷たい目が入れ替わるバトルは本当にスリリング。



「なぎさ…?」とキュアホワイトがブラックに呼びかけるシーンは…実は凄く驚いた。

なにせ、初めての変身の時に自動的に口をついて流れ出た決め台詞に「とっととお家に帰りなさい!…って何?」と自分でツッコミを入れるくらいですから、変身している時のプリキュアは相手を必ず「キュアブラック」「キュアホワイト」と呼び、うっかり本名で呼びかけるような事態は考えられないのです!

家族、友達、虹の園光の園、大切な人を守りたい、そんな思いがなぎさとほのかをプリキュアに「変身」させる原動力でした。

しかし、このときはキュアブラックキュアホワイトはなぎさ・ほのか自身に「なった」

そんな風に僕は感じました。





そしてこの映画で出会った「ひなた」とポルンの別れのシーンには何度見ても泣かされたものです。

そりゃもうファンの言うことですから、だいぶん割引して判断しなきゃならないところですが、間違いなく名作と呼べる作品である。と、僕はそう思うね。



…なんかルミナスについてはスルーする結果になったな。

いや、ひかりさんも健気で優しいキャラクターを存分に発揮してますよ。

もちろん。



*1:メップル、ミップル、ポルンの

*2:ふたりはプリキュア』8話 「あなたなんかプリキュアってだけで友達でもなんでもないんだから」なんてキツいセリフが飛び出すような喧嘩を経てそれまで名字で呼び合っていたふたりが互いを名前で呼び合う様になる

*3:何度も気まずい視線を交わす描写があるのですが短い時間で複雑な感情を表す表情がなんとも雄弁