死者の書
川本喜八郎の人形アニメ
正直言って期待外れ。
川本喜八郎と言えばNHK人形劇の三国志や平家物語で有名な人形師で、人形達の生き物のような”演技”は観る者を驚かせました。
その川本氏の人形がアニメで動く!となればそれ以上の演技が観れるのか!?
という期待を持って観てしまうのですね。
…これだったら人形劇でやった方が良かったんじゃねえ?
まあカットによっては実に味のあるアニメーション演技が堪能できますが、一番その点で良かったのが本筋とあまり関係なく酒飲んで世間話をしている大伴家持と恵美押勝のシーンだというのが何とも。
ヒロインがちっとも可愛くないというのも大きいです。
三国志の劉備の嫁なんか可愛かったのになぁ。
…チョウセンよりも可愛かった…そうか、じゃあやっぱりこの南家郎女は美女のつもりで作られたのかも(笑)
話の筋としては死ぬ間際に一目惚れした相手の所に化けて出たつもりの男は実は全然関係ない人の所に来ちゃって、そんな事情はさておき写経に励んでいた女の方は男に衣を作ってお供えしようかと思ったが、なんだか曼陀羅図を描き上げたというもの。
なんだそりゃ。
原作はぱっと覗いた感じでは昭和14年としても堅めの文体
ただ問題はそれよりも、錯綜する時間軸がこの作品を難解にしているとのこと。
ここなんかは凄い絶賛っぷりだな
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0143.html
ちょっとNHKの人形劇を褒めすぎた気がするが、記憶が美化してるのかも…と平家物語のDVDを買ってみる。
実は義経のいくさ馬鹿っぷり(第4部〜5部)よりも平清盛の出世物語な第一部、二部が好きです。
やっぱ凄いよ!これ。画質もいいしなぁ。
まあ「死者の書」はなんか予算がつかなかったらしくて、募金に支えられて作られたりしてるんで同情すべき所はあるんですが…(募金エンドロールに大山のぶ代とか高畑勲とかの名前も見えた)
人形歴史スペクタクル 平家物語 完全版 DVD SPECIAL BOX
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: DVD
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (11件) を見る