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<これまでのあらすじ>

タケルはヤマトの弟

両親の離婚のため弟と離れて暮らしていたヤマトは、デジモン世界の冒険の中で

一番の年少であり、自分の弟であるタケルを溺愛していた。

だが、たった一人で幹部クラスのデジモン、ピノッキモンの手から逃れたタケルを見て

自分はもうタケルに必要とされていないのではないか?

との思いに襲われてパートナーのガブモンと共に仲間の元を離れるのだった。



デジモンアドベンチャー>44

仲間を守りたい、旅で知り合ったデジモンを助けたい。

そんな気持ちがデジモンに力を与え、進化させます。

ただ、デジモンアドベンチャーではたまに助けられなかった、と言うこともあり

その辺北斗の拳…というか時代劇的とさえ言えるかも。

そういうわけで、デジモンアドベンチャーの主人公はみんな情に厚く、義を重んじるいい子ばっかりで

正義とか友情とかって今更ねえ、とか斜に構えてるお年頃のおともだちには逆に敬遠されちゃうかもなぁ…と思わなくもありません。

しかし、時折主人公が自らの抱える心の弱い部分や暗い部分に直面するエピソードがあり、

そこがこの作品の強力なスパイスになってると思うのです。



さて、今朝のヤマトですが、弱いタケルを守る自分、という自らの思い描いた立場を守れなくて身の置き場を無くしてしまったり、

ついでみたいな感じでイマイチ太一に比べて影が薄いとか性格が陰気だというような事まで気にし始めてしまったり。

自分の思い描いた人間関係と現実の人間関係のズレに心のバランスを失ってしまったのですな。

タケルに夢中で気付かなかった自分の負の感情に触れてしまうわけで、今見るとお前どんだけタケルにホの字なんだ、って感じですが

この辺のわだかまりの解消には週イチで見てると結構時間がかかったよなぁ…と思うのですが

週に5本体制のアニマックス体制だとあっという間だね、きっと。



そんな陰気な展開の中、孤独感に襲われるヤマトを気遣うガブモンの忠犬っぷりが一筋の光明で

この二人は実にいいな、と思いました。

(ヤマトの事、信じてるから)



そういや8月1日は選ばれし子供達がデジモンに出会った日だったな!

すっかり忘れてた