鏡の国のミラクル大冒険

発売日にkonozamaから届いたけど予約特典のミラクルライトは付いて居ないのだった。
まあ劇場版のを持ってるし、安かったからいいんですが…でもDVDで始めて見るお友達には酷い仕打ちだなぁ、とは思います。
 

初視聴実況ははてなハイクでやったんだけど、こちらでまだ書いて無かったので簡単に感想を
・暴走気味な冒頭の前説はそのまま収録。ミラクルライトの使用をお友達に呼びかける。「高校生以上のおともだち」にも挨拶(笑)
・やはり何度見てもレモネードカスタネットのシーンはギャグでやってるようにしか見えない。
・劇場で見ると大迫力だった対ダークプリキュア戦は家のテレビで見るとやはり見劣りする。
・引きのカメラ位置が多いからか。本編のコワイナー戦も結構見応えのある物が多かったというのも大きいか。
・ちびっ子の応援する姿が無いとちょっとさみしい。 
 
で、やっぱりプリキュアは子供番組としての方向性を全力で目指すのだな、と思ったのが、同等の力を持ち疲れを知らないダークプリキュアにはプリキュア5は勝てない、と言われたら「じゃあ自分を乗り越えなくちゃ!」と即答しちゃう場面。つづけて「もっといい自分になりたい」と実にストレートにセリフにして気持ちをぶつけてくれます。
分かりやすい!(笑)それで勝っちゃうし。
 
まあだからこの映画やテレビシリーズに作劇術としてこの展開は…とかまっとうな作品として評価するのは間違いなんだなー、作り手には届かないんだなーというような置いてけぼり感を感じてしまったのでした。まあいいけど、もともと子供まんがなのは分かり切った事だし。
劇場だと、なんだかプリキュアを応援するちびっ子を見守る視点で見れて、それなりに参加感も味わえたのですが、そのへんの文脈は劇場でご覧でない大きなお友達には伝わらないだろうなぁ…。
 
で、初見の時腑に落ちなかった、”悪いのぞみ”であるダークドリームにわずかな間だが救済がもたらされるのであれば、本編でやはり夢を追いかけるが地に足がついていないガマオにも何らかの救いがあってしかるべきではなかったか問題ですが、身勝手とは言え彼なりの理屈で「今よりもっといい明日」を常に目指していたガマオにはプリキュアが教えてあげることは何もなかったのだな、という事に思い至りました。現状維持で満足なダークドリームとは違うんですよね。
用が済んだらぼろ雑巾のように捨てられた彼の姿は、視聴率が低迷すればすぐさま次の番組に交代させられるプリキュアの姿の風刺だったのかしら。
大食いなのもプリキュア5と共通する要素ですが、これについては登場してすぐに欠食フリーター化してたので足るを知らない浅ましい欲望というような風刺要素は薄くなるのかな。

それにしてもこの映画最大のオチは「今よりいい自分になりたい!」と高らかに宣言したのぞみさんが今年も中2で本編が始まっちゃったこと。大人になること全否定。
劇場版でのび太が振り絞った勇気や、ジャイアンの見せた男気は決してテレビ版にフィードバックされることはないのだ。
公式サイトでこの設定を見たときは本気でプリキュア追っかけるのやめようかと思った。
 
まあ元々おもしろおかしく子供番組を茶化す、というのがここの基本スタンスだし、色々普通に面白い漫画ではあるので今後も何事も無かったように追っかけます。
俺の嫁はあくまでなぎさたんだしな。