ダークナイト

観てきた。

昨日子供番組映画を観たのにがさごそうるさかったりくっちゃべってたりするちびっこが居なくて残念って書いたら早速いいシーンでぼそぼそ喋ってる子供に囲まれてイライラしたよ。
レイトショーだったけどひょっとしたらティーンエイジャーかなって感じの子供だった。下手すると成人してる子供。爆発しろ、っておもった。
おしゃべりがしたければ下にあるモスにでも入れば良かったのに!ぷんすか
 
 
映画自体は精神的にキツかった。面白い映画ではあるけど中身が無い分気楽に楽しめるヒーロー映画を期待していくと裏切られる。
日本で言う一年経ったらせっかく去年の戦隊が守った地球にまた新しい悪の組織が生まれるけど、それは実は格好イイヒーローの玩具を売るためで、マッチポンプでヒーローの存在の方が凶悪犯罪を呼び寄せてるようなものだよね、っていう古いジョークを大まじめに映像化したような作品で…80年代から90年代にかけてやたら悩めるヒーロー描写をやるようになった(らしい)バットマンをなんとなく知ってる私にしても実にエグいなぁ…と。
バットマンの物まねビジランテが吊されるあたりなんかはダークナイトリターンズを思い出すのだけど…あれよりもバットマンとジョーカーを繋ぐ狂気の描写がねちねちねちねちこれでもかこれでもかと迫ってきて…いやはや凄みのあるコスプレ怪人対決でした。
 
いやいや、香港出張のあたりはまだ安心して見てられたんだけど、ジョーカーが登場してからの展開はそういうの客船の爆破スイッチのハリウッド的予定調和的英雄行為くらいのものだったよ。
そういう心理的に攻めてくるジョーカーを見るのがメインの映画は子供が見ても面白くないんじゃないかな、とは思った。
 
バットマン・ビギンズでは熱血セリフが多くて違和感のあったアルフレッドも今回は皮肉たっぷりのセリフが多くて、彼のシーンはなんか安心できる。