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鴨川ホルモーを読む

<これまでのあらすじ>
なんか色々と目立たぬ映画の目立たぬキャンペーン(応募者少なっ!)に応募してみたら、すごく予定日から遅れて当選してたらしい告知があった。
…けどまだ発送先問い合わせのメールは届かないな(笑)まあひょっとしてSPAMに紛れて捨てちゃったと言うことも考えられなくはないが。
で、以前に書いた感想では原作と比べて駄目駄目だ!って余所様の感想が気にかかっていたので文庫本も買ってみたのだった。

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

 
鴨川ホルモー
結論から言うと映画版の方が好き。原作からばっさり切られた部分に捨てるのは惜しい部分もあるんだが、とにかく頭がくらくらするような馬鹿映像のインパクトはやはり強い!
 
変なタイトルで変な事やってる割には、実はサークル内恋愛でうだうだやってる冴えない男を描いた青春物としての部分がきっちりしてる、という点では映画も原作も共通。その点はきっちりしてるというより、オーソドックスに過ぎる感も無くはないがこの部分が光るのも、作品の異常な状況が普通の人間の心情を強調してるからかしら。
実際ホルモーが始動するまでは「馬鹿映画を見るぞー!」という意気込みをクールダウンするかのようなまったり展開で、かといって決して退屈ではないこの部分の存在意義は大きいと思います。
 
異常性、この点でやはり映画版の方が好き。
奇怪な言葉を真面目な顔で発しながらJOJO立ちのごとき変なポーズを決めまくる集団の映像の可笑しいことと言ったら(笑)
吉田代替わりの儀も映画館で壮大に吹いたシーンですが、あれを文章で読まされてもなぁ…というのが正直なところ。
また、京都の名所が要所要所で挟まれるのでちょっとした観光気分で見れるのも映像の大きな強みですね。高村のちょんまげ姿や、おかしなファッションセンスなども映像で見た方が可笑しいのは明白で、そういう意味ではわざわざ文章による表現が最適な形ではない作品だったとは言えるのかも。
  
一方で原作の方も合戦の描写は決してGONZO制作の良く動くCGアニメーションに劣る物では無く、この点の文章力は大いに評価されるべきだと思います。 
原作版の大きなアドバンテージは十七条発議後の試合数が多いことで、それによって映画では目立たなかった三好兄弟や、高村との友情が際だってくるんですよね。