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ラベンダーの香りとか心斜め15°とか

<これまでのあらすじ>
近くの図書館に結構カジシン本が置いてあったので時々借りて読んでます。
 

つばき、時跳び (平凡社ライブラリー)

つばき、時跳び (平凡社ライブラリー)

僕は梶尾真治の作品は好きだけど、実はエマノンとかクロノス・ジョウンターとかはあまり思い入れがありません。
本作品も系統的にはそっち系の惚れたはれた系列作品なのですが…なんか冒頭の展開が上手くて…いや、典型的な巻き込まれ型の導入部だとは思うのですが、電車の中で夢中で読んでたら降車駅を一つ過ぎたところで気が付いて、さらにもう一つ先まで乗ってしまった、という事だけ書いて終わりにしてもいいくらい。
ただし、最後まで読むと不満がまるでないわけではなく、割と他力本願のまま一方的に現代のしがらみとかあっさり捨てて女のところに逃げ込んでハッピーエンドかよ…というのはやっぱりSF小説を期待して読んでるとスカされるところ。
まあ毒の効いたオチがお好みの人は自分で考えてね、これは恋愛物を期待してる方面に向けて書いた本だからね、と言われればまあそうか、とは思える。
 
もっとえー?という読後感だったのが
穂足(ほたる)のチカラ

穂足(ほたる)のチカラ

これで、序盤の謎の超能力家族覚醒パートは面白いものの、ちきゅうはへいわになりました。メデタシメデタシ的なオチ…というかオチて無い薄ら寒いユートピアを描く終盤はなんなのよ、そこはむしろ超能力者気持ち悪いから射殺しよう、とか、人から抜け落ちたアレが群隊となって結局地球を滅ぼすとか、もうちょっと短編でやってるよな毒の効いたオチに持って行けただろうに…とどうしても残念感が伴いました。
まあ新聞連載で漫画番のデビルマンみたいな展開には持って行けないかもな、という気もするけども。