嵐を呼んだり宝大好きだったり七曲がったり

<これまでのあらすじ>
前夜祭のイデオンナイトにも行きたかったのだけれど、チケット瞬殺だったな。
 
サンライズフェスティバル2010>
8/22 8/24 8/25

えーなんか8月はテアトル新宿で毎夜毎晩サンライズのアニメがかかるというよく分からないまつりが開催されているのだった。
http://www.sunrisest.jp/sunfes2010/
さて、実はちゃんと勇者シリーズを観たことは一度もないのだが、エクスカイザーマイトガインは好きな方なので見に行ってきた。
私長男なので幼少時はお兄ちゃんが欲しいとか思っていたもので、少年と頼れるロボの友情劇は好むところなのであります。
そういう意味では今回上映されたエクスカイザーの1話、35話、最終回というのは、コウタくんに優しく、時に厳しいお兄さんとしてのエクスカイザーの描写が抜けてて残念感が無いと言えば嘘になる。
まあやるときゃやるコウタくんの活躍とか、特ダネマニア徳田さんのトホホ具合なんかは存分に楽しめましたが。
まあエクスカイザー編の最大の見所というのは当時あの未来への希望に満ちあふれる素敵なエンディング曲を聴いて育った子供たちが、夜の映画館に子供向けアニメを見に来るような大人に育っちゃったって部分なんですが(笑)ううむ、もう20年も前の作品になるのか…

あとあれですね、そんなに観ては居なかったものの、格好いい合体バンクを観ると当時のトホホな箱箱しい玩具を思い出さずには居られなくて苦笑。
 
続くファイバードは全然見てなかったので思い入れが何もないのですが、キャラ紹介だけになりがちな第一話を敢えて外して、いきなり火鳥にいちゃんがそっくりさんと入れ替わる上級者向けの話から始めちゃう潔さが素敵でした。
 
そして観てなかった番組シリーズその2のダ・ガーンですが、伝説巨人が無限力を発動したのに敵だけやっつけて味方は生き残る展開が納得いかん(笑)
セブンチェンジャーの散り際など実に熱くて良かったのだけれど、そもそも自律稼働しがちな勇者ロボが戦うのに最初からヤンチャーが必要だったのか?という疑問はついて回る。
 
そしてマイトガインですが、当時好きだった合体バンクを大画面で観れてとても嬉しい!

ただしこの作品は勇者シリーズとしてはパイロットの小林旭ではない舞人の存在が大きすぎて、結構格好いいガインの扱いが軽いなー感は禁じ得ない。

ネーミングからしてパロディに走りまくった本作で、更に某有名超合金ロボと今やってる番組のパロディを井上敏樹が書いた13話「ブラックガイン」なんかラストシーンは盛大に吹いた(笑)
ネーミングこそレトロだが、番組としては80年代を引きずりがちだったキャラデザが一気にここで90年代的なスタイルになっていきましたな。
 

前期合体バンクが好きすぎて、いまいち好きじゃなかったグレートマイトガインの合体ですが、エースのジョーがデレを見せ始める初合体エピソードはなかなか良い。
あとこれがかかったのはサービスデーで若干安かったので前日より多めにお客さんが入ってたんですが、国連の会議で「勇者特急隊が来てくれるんなら安心だ!」とか抜けたセリフが飛び出すあたりでは場内大爆笑でした。
続く浜田くんの恋バナはゲストキャラの描写に凝り過ぎてグレートの合体バンクは超省略。
「急速合体だ!」て。
いつも敢えてのんびりやってんのかよw

 
最終回も前回合体済みだったらしく、合体バンクはなし。エースのジョーのツンデレバンク(別にバンクじゃねえよw)はあり。
だからドリルは取れと言ったのだ
でやっぱり場内どよめきました。
それにしてもあんたたちアニメのキャラなんだから勝のは単なる主人公補正だよ、とか敵に言われる最終回は嫌だなぁ。それを口にしたブラックノワールが割とあっさり倒されちゃうので負け惜しみか…と思っていたら、後日談の結婚式の後、舞人とサリーの姿を描いたセル画(のセル画)をバックにエンドロールが始まる仕掛けの嫌らしいことよ。これエヴァ以前なんだよなぁ。良く言われるのはイデオンあたりなんだけども。
その辺の子供番組としてのいびつさは「若気の至り」らしいけども
http://d.hatena.ne.jp/megyumi/20090111/p2
正直この部分を先に分かった上で観てるんでがらりとそこまでの本編の印象が変わってそうではあります。もっともパロディ満載のネーミングがそこを示唆しているとは言えるんだけど、そんなのメインターゲットには分からない部分ではあったわけで…正直嫌な露悪趣味だと思う。勇者シリーズらしさ、を外してきたのもパロディだったってわけかい。
 
あと、この番組の魅力はなんと言ってもレトロ感溢れる劇版で、サントラは当時聞き込んだなぁ。
 
続くジェイデッカーも一話からロボと少年の友情描写がとてもいい。
刑事物ドラマのパロディ全開なOPを作りながらも、実に勇者シリーズらしくて好感が持てます。

シャドウ丸の初登場エピソード(サンフェスでは後編のみ上映)などは勇者ロボがとてもデストロン出身のトランスフォーマー*1とは思えぬ繊細さを見せてくれました。
 
もっと観てみたくもあったのですが、新宿のレイトショーに出かけるのって結構きついんで見に行ったのは結局この3日だけでした。
というか勇者シリーズは結構バンダイチャンネルで安く観れるんで、落ち着いたらゆっくり観てみたいものです。
http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=129
まあ、実はまだ電童も全部みてないし、最近イナズマイレブンの録画もたまりがちなんでいつになるか…って感じではありますがね。
  
あと、勇者シリーズ全般に言えるんだけど、友情ドラマとかその辺はとってもいいんだけど、仲間ロボ多すぎの売らんかな体制とか、実際に売ってた玩具のトホホ加減が何とも言えませぬ。

*1:もっとも色が違えば別人、と言うのがセイバートロン星の常識だ(笑)シックスショットと同じ変形をするからと言って混同してはいかん>自分