想いよ届け

<これまでのあらすじ>
あんまりこの映画について当時大きく取り上げた覚えは無いんですけど、今見ると色々と衝撃的でねえ。
なのに当時全然自分の心に刺さらなかった、というのはもう色々と余裕が無かったって事でしょうね。
パワハラとか日常茶飯事だった職場を辞めてかと言って何が出来る訳でもない私が毎日もやしと卵ばかり食べて引きこもってたような時期でして…つくづく女児アニメを楽しむには心の余裕が必要なのだな、と痛感した次第。
まあ今の職場も何かと言うと自分の存在価値についてもう死んだほうがいいんじゃないか、とかいう気分にさせられる事が多々あるし、残業がつらすぎてアニメの録画が溜まったりすることもあるのだけれどもハピネスチャージプリキュアもGo!プリンセスプリキュアフレッシュプリキュア!も楽しく視聴出来るほどには生活出来てます。
BSは見れるけど録画出来ないのでスマプリはたまーに土曜休みかつ出かけてない時しか見れない。(分波器通したらいいのかしら)
 
プリキュアオールスターズNew Stage みらいの友達>

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みんな、フィギュアーツのキュアエコーは予約したかな?(予約の受注は終了しています)tamashii.jp
僕はドキプリで一番好きなのがキュアダイヤモンドなのにダイヤモンドもソードも予約しそびれてハートとロゼッタしか手元にないというから驚く。
 いや、今日はドキプリはどうでもいいんだ。どうでもいいけど店頭で塗りを見て選べないのは残念とか、定価で何体も揃えるのはつらいとか、そもそも魂webって通販限定商品なのかそうでないのかの表示がさりげなさすぎてメタルガルルモンも色違いが出るまで買いそびれたとか色々あるんだけどまたどうでもいい話で(よくねえよ)脱線してしまった(脱線だよ)
 

映画プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち 特装版 [Blu-ray]

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改めてこのシリーズを見ると、わりとプリキュアはゲストの助っ人扱いで物語の主人公は映画オリジナルのキャラクターが自分の弱い心と向き合い、成長するというフォーマットなのですが、その主人公キャラがプリキュアシリーズの主人公とは思えないほど……いい子ちゃんではないのに驚かされます。

一作目は特にこの傾向が嫌儲で、冒頭のプリキュアの闘い*1をニュースで見たあゆみさんの目線で物語が進行していきます。

キュアプリンセス、白雪ひめことヒメルダ・(略)・ブルースカイが(成長する前提で)かなり駄目なプリキュアとして登場したのに近いですが特に一作目のあゆみさんの陰気な表情の多さは驚きです。
転向してきた学校に馴染めず、お母さんの小言に毒づく、驚くほど普通の子なんですよね。*2






この辺の辛気臭さでちびっこが飽きてしまわないように妖精パーティのドタバタを描いたり、あゆみさんが変身前のプリキュアたちと追いかけっこになったりと言ったアクションが入ってくるのも手堅い作りです。
んーそれにしても辛気臭い(笑)*3



 
で、そのあゆみさんがいろいろあってプリキュアに変身するわけですが、あくまで怪物化したフーちゃんに気持ちを伝えるための変身で、何の攻撃もしない、というのが実に興味深いところです(プリキュアオールスターズのみなさんは激しく戦うよ)

にもかかわらず、キュアエコーは間違いなくプリキュア。困難を恐れず大切な人を守りたい、という気持ちはなんというかとってもプリキュアやん?映画では変身して戦わないけどやっぱり満と薫はプリキュアだよ!

 
キュアエコーの変身がおなじみのみんなのミラクルライトでの応援によるものでない、というのも意外ですがこの辺が「女の子は誰でもプリキュアになれる」である所以でしょう。
ちなみに本作の直前のテレビシリーズ「スイートプリキュア♪」でも変身アイテムを使用せず、気合だけでプリキュアへ変身するという販促番組とは思えぬ反則技を決めたことがあります。
 
ミラクルライトを単なる強力な必殺技のトリガーとして使っていないのも、オールスターズDXシリーズとの差別化を図る意図が強かったのだとおもわれますが、これが今日はじめて映画館で会ったキュアエコー(あゆみちゃん)の道を照らすためにちびっこのみなさんが一生懸命ミラクルライトを振る場面は感動的だったなあ。
 


 
とは言えここに至るまでは引っ越して来たばかりで馴染めない横浜や、小言を言うお母さんに毒づくあゆみの言葉を真に受けてフーちゃん(フュージョンが巨大化して暴れたりしてるんですが、大人的にすっごく嫌なのがあゆみに吠えかかって怖がらせた犬が次の日通りかかると犬小屋に居なくて首輪が地面に転がってる場面
 

 
ホラーすぎる!

と、まあストーリーメインで語ると本当にあゆみさんの物語だなあ、という感じですがもちろんプリキュアオールスターズの激しいバトルあり、シリーズをまたいだキャラクター同士のきゃっきゃうふふもありで長年のファンには嬉しいところ。




む、どっちかというとマリン派だがこのピーチはんかわゆいな!
「道、迷うよねー」
僕もこの界隈だと横浜港での林ももこさんのフリーライブの会場からちょっと遠い駅で降りたり、会場がどこだかなかなかわからなかったりしたことがあるよ。

モブも色々遊んでる感じですが、特にサソリーナ、クモジャキー、コブラージャの中の人達が仲良くしてるあたり嬉しいカットですね。


 
この三人はカレンダーのURコードからアクセスすると聴ける日替わりメッセージで「今日はクモジャキーとコブラージャとショッピングよぉん」なんてのがあって、お前らなかよしかよ!と当時驚いなあ。 
 
何度も繰り返したようにストーリー的には主人公はあくまであゆみさんでプリキュアたちは助っ人、というのはメインターゲットはいつもと違う目線でプリキュアを見ることが出来るし、子供の付き添いで初めてプリキュアをまともに見る様な親御さんにも入って行きやすいのではないかとおもいます。
強さのインフレ勝負の回避、という点でもこの手法は発明だったな、と思うわけです。

*1:ASDXの一作目と思われるがプリキュアの人数は倍になっているし、フュージョンもASDXでは見せなかった……みなとみらいだったら蛾の怪獣と戦ったあの有名怪獣ぽい姿を見せる

*2:身内を悪く言われたら絶対に許せないのがプリキュアのメンタリティ、だと思っていたらフレプリの再放送を見てたらあの桃園ラブさんが序盤で「お母さんなんか大っ嫌い」宣言してたので驚いてますが、ラブやんは薬でもやってんじゃないか、というほど前向きで明るいキャラだったのはご存知の通り。

*3:内向的な子がプリキュアになった例としてキュアパインキュアピースがありますが、前者は初変身エピソード以降その設定が使われることは無いし(学校が別なのがアダになった感じ)、後者も仲間内ではわりと伸び伸びふるまえる