夢へGoGo!ごきげんよう
<これまでのあらすじ>
私、プリキュアが大好きなんですけど、割りとプリキュアの「絶対にあきらめない」は「ふーん」くらいにしか思ってなかったんですよ。
まあ主人公だから勝つよね、勝つんだったら諦めないよね的な
<Go!プリンセスプリキュア>
もう年明けてから毎回泣かされっぱなしでしたが、48話のゆいゆいが絶望の檻を自力で破っちゃうというのには本当に驚かされました。
思えば夏の水着回で「私もプリキュアになれたらいいのに」と彼女がつぶやいたときには、正直プリキュアになれないゆいちゃんが側に居ることでプリキュアのスペシャル性が強調されるいいキャラ配置だなくらいにしか思って無かったんですよ。この時点で一話に続いて檻2回、美術館で額1回ですかね?
これが年末の3回めになると檻の中で抵抗の意思を見せるようになってきて…満を持しての48話の牢破り。
「自分の夢は自分で守らなくちゃ!」
とは言いつつも、彼女に勇気を与えたのはやはりプリンセスロッドを砕かれて尚闘志を失わないプリキュアたちの姿なんですよね。
そんなゆいちゃんの姿には夢も希望も自分自身で檻の中に長いこと閉じ込めていた様ないい年の視聴者もむやみに「このままじゃ駄目だ」感に焦りを感じたし、シャットさんも動かした。
あげくにプリキュアでさえこの時点ではやったことのない大量大開放に繋がる呼びかけまでやってくれる姿の頼もしいこと!
これは「女の子は誰でもプリキュアになれる」の先を行く、プリキュアだって出来ないことがプリキュアになれない人だって出来るかもしれない、という長年プリキュアを見ていた人間からしても……いや、そういう駄目な大人にこそ響くエキサイティングなメッセージでした。
でも小さい子は今は「わ~プリキュアかわいい!」「かっこいい!」と思っていればよろしい!*1
このエピソードを見た後だと、映画(パンプキン王国の宝物)のクライマックスシーンで檻に囚われた妖精たちをプリキュアではなく仲間の妖精たちが外部から檻をこじ開けて救出していたシーンの意味合いが変わって来ますね。
これもゆいゆい並の熱い夢と絶望のせめぎあいのドラマが人語を話さないマスコットキャラたちの間で熱く展開されていたにちがいない!さすがにもう上映してる映画館はないのでソフトで確認せねば!*2
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ゆいゆいとの出会いを見返してみたくなって序盤の方を何話か見てみたりしましたが、この子一話では恥ずかしくて夢を口に出せないはるかの一歩先を言ってる子として登場するんだよね、それでプリキュアの正体を知って何度も檻に入れられて、してみると牢破りの活躍というのは最初からシリーズ構成に織り込み済みだった気もしますが、いいやられた!感です。
それにしても久しぶりに一話のOP見ると夢へ大行進シーンにパフとアロマさえ居なくて一人で歩いていて、これが二話でパフ、アロマ、そしてゆいちゃんが加わる嬉しさって今見ればこそですよ!皆も見たらいい。おすすめ!
そして友達いなかったっぽいみなみ様ときららちゃんがはるかと関わり合うのが嬉しくて仕方ない様子なのがまたいいッ!
で、そんな熱い48話を見て、今年度はここがクライマックスかな、などと思っていると、人々が託した思いがグランプリンセスを産む49話、激しいバトルを繰り広げながらも尽きない絶望に無限の夢で立ち向かう「決意」でクローズを倒さずに*3別れる何とも言えないバトルの幕切れと、それぞれの夢に旅立っていくエピローグ、まさかのCパートと本当にいい最終回でした。
夢をありがとう。
ごきげんよう、Go!プリンセスプリキュア。