未来へ導く光の王子
前回の朝感想で、ポルンがウザかったと書きましたが、
カップを割ってしまったのに叱られなかったシーンで、ポルンが彼の感受性の高さゆえに勝手に傷ついてしまったのはきちんと伝わる描かれ方をしていたと思う。
ただ、あのシーン自体をクローズアップしてみると、ひかりの対応は別に非常識な行動ではない。
だから大人の視点から見ると叱られなかったことに傷ついているポルンの気持ちはちょっと伝わりにくい。多分小さなおともだちにもこの辺が理解しがたい子は居たと思う。
ただ、ずっとプリキュアを観ている我々にはポルンがなぎさと暮らしていて、時においたを叱られながら暮らして来たであろうことは想像に難くないし、
そのあたりは、なぎさとメポミポポポのだるまさんが転んだにらめっこで、ダダをこねるポルンをなぎさが叱りつけるシーンで「この子たちはいつもこんなだよー」というモデルケースは示されていた訳です。
その辺を踏まえた上で
仲がいいから怒るポポ?
という発言に至る訳ですがこの辺の感覚は本当に微妙なバランスの上に成り立っていると思います。*1
カップを割ったのはポルンの悪意有るいたずらと言うわけではなく、過失なんだからここできちんと「ごめんなさい」してるポルンを下手に怒鳴りつけたりするとそれはそれでひねくれちゃう子も居ると思うんだ。
一方で謝ってるからいいか、と甘い顔ばかり見せてると謝りさえすれば何やっても許されると増長してしまう子に育ってしまう恐れもあるわけで、子を持つ親の心労って大変だろうなーなどと考えさせられてしまいます。
結局のところ叱るにしろ許すにしろ誉めるにしろ、普段からの信頼関係が築かれていないとそれが相手への思いやりからとった行動だとしても伝わらないって事なんでしょうね。
ちなみに私は小さい頃、物わかりのいい子供を演じられるくらいには知能が高かったので
両親も私も親子の信頼関係を作り上げるのに手を抜いていたと思います。
母親に悩み事の相談をもちかけても
「あなたなら大丈夫」
とか実に手を抜いた対応をされたり、
録に普段口をきいたこともない父親が私に言葉をかけるのは怒鳴りつける時だけ、
なんて状況に何だか満たされないものを感じつつも、その気持ちをうまく親に伝える事は出来ないで居る程度に愚鈍な餓鬼でした。
というか何か違和感の様なものを感じつつも、構って貰えない寂しさに自分でも気づいていなかったんだろうと思う。
とりあえず大人しくしとけば波風経たない訳だし。
その点妹なんかはポルンライクに親を困らせながらも伸び伸びと育っていた様に思えますね、正直妬ましかった。
まあ誰が悪いって話じゃないんだけどね
そういうことで体当たりで信頼関係を作り上げて行ったなぎほのやルミポルにはおめでとうって言いたいよ。