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<これまでのあらすじ>

でっかいことはいい事だ!

 

Yes! プリキュア530

プリキュア月光蝶、パートII!

 

 前半のアラクネアの悲壮な決意は見応えがあったんですけど、いざ怪獣化してみるとのぞみとミルクの仲直りの背景扱い。

あんまりです。

 

無理からピンキーキャッチュのケースのPRが入ったり、前回の月光蝶ではそんなん無かったのに一体何の役割を果たしているのかちっとも解らないミルクルタッチの商品PRも入ったり

台無し感で一杯。詰め込みすぎだよ。

[rakuten:auc-ookawaya:10002015:detail]
 

えーとのぞみに絞って観てみると、一見何も出来ない子だけど友達を輝かせる力を秘めてる子だという部分が再確認されていて、そういう話としてはイイですね。

変身の際に一度ピンキーキャッチュを蝶に戻して再びプリキュアの資格を問い、ドリームの登場でよれよれだったプリキュア4の表情が途端に活き活きとした物になる流れは神演出と言って良いかとは思うんですが…

いつも明るく振る舞って居るけど、何も出来ない自分、というのを意識すると辛い事もあるんだろうな。

 

 いやしかし前半のアラクネアさんの葛藤が良かっただけに大詰めでの背景扱いが本当に不憫で不憫で。

 最初はたぶん本心から有能なアラクネアを使い捨てにしたく無かったろうカワリーノさんが、しかし黒仮面チケットを実際に目にするとすくんでしまった蜘蛛ねーちゃんに自らチケットに手を伸ばすよう小細工したり、逆に自分の保身の事のために手駒を失いたくないだけかに見えたブンビーさん*1が実は心底アラクネアの身を案じていたり…ギリンマとの扱いの差を考えるとちょっと切なくなりつつも、彼女、愛されてますね…この辺の腹芸は実にプリキュアらしからぬ見せ場でした。

 

 他人の夢を私利私欲のために踏みにじり、あまつさえプリキュア達に絶望を見せ自分の殻に籠もらせるような非道な手段を厭わない、そんな彼らが意外に人間臭い所を見せるのが実に面白い描写です。

 と、言うよりも実はそれぞれ問題を抱えていたりマイナーな感情を見せる時もあるが、大体は20分もすればみんな優しくて素直で思いやりに溢れるいい子になっちゃう主人公サイドの方が嘘臭せえっちゃ嘘っぽい訳で。優しい嘘だとは思うけど。

 まあそれも今回の様な全体として焦点の定まらないエピソードを見せられると、子供番組の使命は子供達に愛を説く事じゃなくて、関連商品を売りつける事で、その中に出てくるいい子ちゃんは財布の紐(親)に取り入るための方便でしか無いんだなー、ってのを思い知らされますね。

今更ですけど。

 実際子供の興味はいい子ちゃんたちの思いやりにはほとんど無いと言っていいんじゃなかろうか。

 たぶん今回のエピソードも「のぞみちゃんとミルクがなかよしになれてよかったね」、より「あははー、またミルクのぞみのチョコとったー」という印象のおともだちが多いような気がします。

もちろん将来友達とケンカしちゃった時なんかにひねくれ者のミルクがのぞみに頭を下げた事とか思い出してくれる様な子が居たら嬉しいと思うに決まってますが。



 あと、どうにもナイトメアの人達を俺が憎みきれないのは資本主義の会社組織ってあんなもんだと思ってるからだと思うんだけど、モニターの前のお友達はどう思いましたか?

自社の利益のためには競合相手はもちろんしばしば社員にも非人道的な扱いをしたり、しかしそんな組織の中でも構成員はプライド、報酬、やり甲斐、人それぞれのモチベーションで自発的に会社の利益を追求していて…

 アラクネアさんの今回のモチベーションはデスパライア様の目的のためではなく、与えられた任務を全うできない自分が許せないから力が欲しい、という事ですものね。敵ながら天晴れな心意気です。



 どうも最近デスパライア様の訓辞が無い事もあってナイトメアの人達を憎みきれないですよ。

なんだっけ?世界から希望を奪うのが目的でしたっけ?

なんか小市民的な幸せを追い求めてそうなブンビーさんからは想像もつかなくなってきてますが…
 
 

 あと、予告のココ田に詰め寄るナッツさんは当然「私という物が有りながら浮気するなんて、信じらんない!ココの馬鹿馬鹿馬鹿バカーッ!」とか言ってますか?

 シルエットの新敵の正体が本気を出したガマオ君だったりしたら大笑い。

 

ところで「政治、経済、文化など様々な事に精通していなくては務まらない、民と王族を繋ぐ大切な役割」であるところのお世話役、意外に大層な役職じゃないですか!

 ほとんど宦官…ってアッー!やっぱミルクって実は男子だったのか!?(やっぱとか言うな)

 

天元突破グレンラガン23

気合いとラブ!

解りやすくて、そして頭の悪いスローガン!

いいんだよ、子供番組なんだから。

 

そしてロシウに向けられた「お前が信じるお前を信じろ」確かにアニキはシモンの中で、大グレン団の中で7年たっても生きている。

第2部では割と視聴者的には薄いキャラだったロシウですが、戦いの中でシモンと確かな絆を結んでいた様子。いやぁ、ヴィラルはエンキに乗って貰ってロシウに下になって欲しい気もするんですけどねえ。

 あとヨーコの復帰時「俺のダヤッカイザー」とか口走ったダヤッカさんですが、どうにもブリッジ要員としての印象しか残って無いんだが…。

 ダヤッカイザー初登場時以外に乗ってた事あったっけ?(笑)

 

おねがいマイメロディ すっきり♪23

斑鳩先生ビアガーデンに幻想持ちすぎ(笑)

そしてレトルトカレーの食い過ぎ。

 

 まぁしかし久々に学校で沢山のクラスメイトが出てくる話でよりにもよって卜部さんにスポット当ててしまうあたりの予想のつかなさはやっぱり凄げえぜ。

初登場なのに有働君以上に空気な平君のスルーされっぷりがまた泣ける。

*1:「どうせ自分の部署が危うくなるから止めに来たんでしょ」「それは確かに…」のくだり。