お菓子の国のハッピーバースデー

本編の劇場版クオリティミルキィローズバトルOPが素敵だったので今日も見に行く。この点は実はフィルムで見るよりテレビで見た方が動きがよく分かるなという感想でしたが(笑)
某所の素敵な感想が素敵だが、俺がそれを劣化させて転記したところで仕方ないので、表でも何か書けばいいのに。
 
さて、昨年はとにかくナイトメアに入れ込みがちで、すっきりしない視聴感がつきまとったものですが、今年の映画に関しては、ムシバーンが殺されてしまう展開にそれほど嫌悪感はありませんでした。
大きいのは、彼を退けることでチョコラ王女が希望を持った未来に進む力になる、というのがひしひしと伝わってくる事。彼女がデザート女王に呼びかけるシーン、プリキュアへ「なけなしの」勇気を託すシーンはどうかするとシャイニングドリームの実際のバトル以上にエキサイティングなシーンだったと思います。
 
また、これまでノリノリで敵を処刑してきたプリキュアなのに、彼女たちを死ぬ目に遭わせたムシバーンとの戦い、そして彼の死には同情的な表情を見せ…「大人の身勝手な理屈」と常に対決してきたプリキュアが新しい段階に進んだのだな、と嬉しく思うと共に、反抗期を通り過ぎたドリームはもはやプリキュアを続ける訳にはいかないのだな、と彼女との別れの予感に一抹の寂しさを感じずには居られません。*1
当のムシバーン自身が和解への道を閉ざしてしまうのですが。 
 
さて、某所でのジェンダー論に絡めての映画評が大変おもしろかったのですが、おかげで最終バトルの舞台となる塔が男性のシンボルに見えて仕方ありません(笑)先っちょからなんか出してるしwww
  
まあ、それにしても大塚明夫ボイスの渋いおじさまが「美味しいお菓子食べたいよー!」はすごく異様な画ですが、一人で女の子向けアニメ映画を見に来てぼろぼろ泣いてるおっさんにそんなこと言われたくないだろうな、ムシバーンも(笑)

さて、何度も見てるとムシバーンとデザート女王の間に憎しみだけでは無い感情がありそうな事に気づきます。ムシバーン→女王はもちろんなんですが、女王からムシバーンへ向けての視線もただならぬ雰囲気で、だからこそチョコラの絶望も大きかったのでしょうが…この辺子供向け映画でこれ以上退屈な(ちびっこにとって)ドラマを続ける訳にはいかなかったのは理解しますが、もっと詳しくみたかったところ。
 
ところで…ちょー短編の方…ルミナスは変身しただけで何もしてなかった気がするのは俺だけ?(笑)

*1:まあプリキュアオールスターズ長編版にはまた出てくるんでしょうけど