ジュブナイル本がどんどんラノベ化してる件

はじめに言っておくと、むしろラノベの方がジュブナイル本の進化系というかフォーマットはそのままターゲット層の年齢を上げて進化していった的な部分はあると思うが、さておく。

電脳コイルの小説版を探してみたが、どこのコーナーに置いてあるか解らないので、子供向け本コーナーなども覗いてみる。
…えーーーーー!

黒魔女さんのシンデレラ  黒魔女さんが通る!!PART4 (講談社青い鳥文庫)

黒魔女さんのシンデレラ 黒魔女さんが通る!!PART4 (講談社青い鳥文庫)

なんだこの萌えキャラ!
この手の本の魔女っ娘の挿絵ったらこうじゃねえのか?
いたずらまじょ子のおかしの国大ぼうけん―まじょ子2in1 (ポプラポケット文庫)

いたずらまじょ子のおかしの国大ぼうけん―まじょ子2in1 (ポプラポケット文庫)

*1
んでモブキャラはHPで募集したキャラを使ってるんだと。ふーん…すげえや。
毎週プリキュアを喜んで観てるおっさんも軽くカルチャーショックを感じたよ。
http://shop.kodansha.jp/bc/aoitori/park/01kuro/index.html
おお、キャラはともかく変な魔法考えて本編で採用されたら子供嬉しいだろうなぁ。
まぁ募集媒体とか挿絵の方向性が変わっただけで、やってる事は実は昔からあるやり方なんだけど、ミニスカでニーソの純子供向け魔女っ子ノベルってなんか新しく感じてしまうよ。
他の作品もサイトにコーナー作ってある様な作品はこの系統の絵柄多いですな。

で、普通の新書ノベルコーナーに並んでた電コの小説版ですが、やっぱアニメ版は神作品だなぁ…という感想かな。

電脳コイル〈1〉 (トクマ・ノベルズedge)

電脳コイル〈1〉 (トクマ・ノベルズedge)

やったらくどくどしい情景描写を読んでると、アニメの高密度な情報量を盛り込みながらスピーディでダイナミックな電脳戦はやっぱりすごいや、って気分になってしまうのがなんともね。
1巻だと古い空間を修復しながらサッチーがヤサフミに迫るとことか、ダイチvsイサコの撃ち合いとかなんですが…どうも文字で読むとまどろっこしい。

もちろん文字情報が多い事で、世界設定の解説がじっくり読めると言う様な利点もあるんですが…子供にしか電脳メガネが使えないという小説版独自の設定が胡散臭すぎて邪魔だったりしますよ。
通過儀礼という事を強調したかったとか、実はイマーゴ狩りのための商品だからとかだと思いますが、それ大人にはデバッグ出来ないじゃん!

まあ心理描写は見所なんですが。結構腹黒いのに(腹黒いから)いい子が演じられる”賢い子”ヤサコの視点がすげえ(笑)若干の自己嫌悪を感じつつも、上から…とは言わぬまでもかなりの外から目線で周囲の「こども」を寸評していってますよ。

*1:これも漫画版は萌えキャラになるんだけど