続きはリアルで!
- 作者: さと
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: コミック
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いつの間にか雑誌連載したり、単行本になったりしてた。
ラブコメです。
初出はここ
http://sato99.fc2web.com/
高円寺Qさんのブログで紹介されてて知ったんですが、Qさんとこ今年はずーっと更新無いですね。
えーといわみてはいつのエントリだろ…もう2年も前だよ!
とりあえずweb漫画とアウトラインは変わらないのであらすじとかははしょりますが、
web漫画の7話で大体8割くらいまでストーリーが進んでいます。
これをもとにYG版は約250ページにわたってキャラクターを掘り下げたり、web版に無かったエピソードを
挟んだりしてるのですが、特にヨシオに美形キャラのコスプレをさせるだけでは飽きたらず、
その作品のオンリーイベントでヨシオに同人誌の買い出しを頼むエピソードが抱腹絶倒!
というかこれはひどい(笑)まあ買った本の内容について一切描写がないあたりが良心でしょうか(笑)
これなら一般の読者にも逃げられずに済むぞ
…と、この辺になってああ、これは電車男を女に置き換えた作品じゃなくて
歩野くんを女におきかえたみすて・ないでデイジー*1なんだなってのに合点が行きます。
メガネ男子は本書ではヒロインなのです。
デイジーやすげこまくんがえれリアルにオタク男の心理描写をしていたように、
いわみても大変腐女子の描写が活き活きしてます(笑)
もちろんかなり誇張した表現になってはいますが。
そういう9割方ギャグマンガな作品を読んで泣いてるこの人はなんなんだろうねー
と我ながら思うのですが、いや、実際終盤の展開がいいんですわ。
そしてキャラデザが秀逸。
web版のヨシオは、漫画の美形キャラに似ているという設定から美形なんだろうと
思いこんでいたのですが、YG版は仏頂面が結構冴えないんですよ。
これは多分、毎日つまんねえ、と思って特に打ち込む物もなく過ごしているヨシオの内面を表していて、
メガネは世間からの疎外感を表しているんでしょう。
しかし、この子とならガラス越しじゃないおつき合いをしたい、と思った子は
「メガネ取ったらあかーん!」
とおっしゃるわけで、つきあいはじめてからは、あーあこの子は「ヨシオ」はどうでもいいんだなーの仏頂面が続く訳です。
対するトモは実に良い表情。
ああ、確かにこのウキウキワクワクの表情は即売会の開場待ちの行列で見た事あるわ。うん
彼女のメガネは…こちらは意図的に心にバリアを張ってる事の現れのように思えます。
意識的にガラスの陰に隠れる事で、しかしガラスの後ろ側ではとっても伸び伸び出来る、そんな子。
ところが、ヨシオの方はそのバリア込みで、むしろメガネっ子としてトモを好きになっちゃう
というのが面白いところでね…いや、まあ実際可愛いわ、この腐女子は。
そんな心の壁を見える形で装備してる様な子が、うっかり
「誰にも言わないでくださいね恥ずかしいホント恥ずかしいんで」
なんて事を言いながら打ち明け話をする84ページあたりの描写はマジ萌えます。
多分この段階でトモちゃんは秀作の代わりとしてではなく、ヨシオとしてヨシオを好きになってるんだけど
それに気付かないんだ、本人は。当然それはヨシオにも伝わってない訳で。
ああもう、じれったいなぁ。
共学にもかわいいオタク女子っているものなのかな。
とはQさんのお言葉ですが、俺は高校時代大変腐女子率の高い漫研に在籍しておりまして
よく孔雀王のやおい本とか見せびらかされたりしましたが、美人ちゃんも中には居りましたよ。
おかげでヲタの女子はみんなやおいが好きなんだと思ってた
ていうか本当はそうなんだろ?(笑)
*1:宇宙人だと思いこまれた女子がマッドサイエンティストの彼に振り回される漫画