電脳コイル最終回

シリーズ途中から追いかけはじめたんですが、大変面白く見せて頂きました。
「電脳空間」とか「電脳コイル現象」をハードSF的に解釈しようとするとどうも難解になってしまうのですが、作り手の伝えたいテーマ性は絵からビンビン伝わって来るあたりがアニメの素敵なところ!
 仮想空間にばかりひきこもってばかりいちゃ危ないよ、というテーマの作品がオタクにバカウケって状況はなんとも皮肉なものですが。電コにせよエヴァにせよ。
 しかしそれをヒステリックに糾弾する訳でなく、「おはなし」の持つ優しさを描きつつ、大人になるためには通り過ぎなければならない通過儀礼として大人の態度でこの問題を描いているのはアニメ作品としては新しい。*1

 物言わぬデンスケがイリーガルまみれになりながらもヤサコを導くシーンは良かったな。仮想空間のプログラムに過ぎないデンスケとの間に確かに絆を感じる事が出来ました。例えそれが視聴者とヤサコが2重に作り上げた「おはなし」に過ぎないとしても、です。
 
 それにしても…ミチコさんがヤサイサの子供とか、イサコが目を覚ますシーンのヤサコとイサコの百合百合な事よ。ちゅーすんのかと思って興奮したぜ(笑)
 
 さて、序盤は全然見てないので次週からの再放送も楽しみだー!

*1:行って、還ってくる異世界ものはそうだと言えるか