ちびっこおいてけぼりだが、よみうりらしい

<これまでのあらすじ>
俺のよみうりランドのライダーショー初体験が響鬼ショーでして、予備知識もなんもなく出かけたものだから初めて見る階段バトルには驚いたなあ。

まあ、もっとも4月とかそんな頃に行ったのでシナリオ上の遊びは少なく、結局響鬼ショーは3月の役者トークショー&撮影用スーツショーまで見に行かなかったのですが、伝え聞くところによるとこの年も好きなようにやってたみたいです(笑)
すでに今の住まいに居着いて数年経っていましたが、こんな面白ショーを連発してる遊園地が割と近くにあったなんてちっとも知らなかったぜ。
などという個人的な思い出話は皆さんどうでもいいと思うのではじめましょうか。
 
よみうりランド 仮面ライダーディケイドショー>
2009.09.05 「仮面ライダー響鬼、登場!」
 

例によって「みんなでディケイドを呼んでみよう」という司会のおねいさんの呼びかけでちびっこが『ディケイドー!』と大きな声でライダーを呼ぶ幕開け。
大体は敵の怪人が現れるパターンですが、今回は屋根の上にディエンドとキバが現れ、闘いはじめます。

「もう、こんな戦いは止めよう。」
「自分の世界を取り戻すためには闘うしかないんだ!」
衝撃の(笑)最終回後のショーですので、どうやらキバはディケイドの世界(?)を滅ぼしてキバの世界をキングとして護る決意の様です。
ホースファンガイアも珍しく素直にキングの命令に素直に従ってディエンドと闘ってますが、あっというまにディエンドに銃殺された(笑)。

「僕はお宝探しで忙しいんだ。時間がもったいない。」
 
「そう、勿体ない。もったいない。」
どこからともなく響き渡る声と共再び起きあがるファンガイア
「この節約の時代、勿体ない事をするんじゃない!」
「ファンガイアのリサイクル?」
「エコじゃろ?なんちゃって、なはははは。
 ファンガイアも勿体ないが、ライダー同士でつぶし合うのはもっと勿体ない。
 なぜなら、ライダーは我々に倒されるためにあるからじゃ。」
「何?お前は一体…」
「いずれは大ショッカーの幹部になる死亀老師じゃ!」

 
例によってどっかで聞いた事のあるようなひと登場。背中にはちゃんと甲羅背負ってます。
「いずれは…ってまだなってないのか?」
「そう、なんせ魔化魍のわしらは少々小さい組織だからのう…
 だが儂の夢は大ショッカーと連立し、大幹部に、そしてゆくゆくは世界を支配する事じゃ!」
「夢を大きく持つのはいいけど、それまで保つかな?」
「死にかけ老師」
「死にかけじゃない!しにかめじゃ!
 …小さいからと行って我々の力を見くびるではないぞ、お前達の首を手みやげに大ショッカー入りを果たすのじゃ…行けーい!」
ファンガイアっぽいが魔化魍らしい戦闘員と、死亀老師に操られたファンガイアがディエンドとキバに遅い来る


「これが自然と融合した魔化魍の力…」「強力だぜ…」
「強いだけじゃないぞ、自然から得た力はクリーンでロハスじゃ。お前達も自然に還れ!」
 
「やめろ」(カメン・ライドゥ ディディディディケイド!)
いきなり旗色が悪いライダーたちですが、ここで客席中央を走り抜けてディケイドが登場。

「ライダー同士が闘っているからこんな奴が現れ、破壊が進むんだ」
あんたが言いますか!(笑)
「じゃあどうしたら世界の破壊が」「止められるって言うんだ?」
「ディケイドを倒せば止められるかも」
と口を出したのは魔化魍だ。
「手伝ってやってもいいぞ、キバの世界を救うためにねぇ」
「騙されるんじゃない!」
 
「俺様たちファンガイアの血が叫んでいる、闘いの中にしか答えは無いと」
死亀老師に肩を触れられたときに何かされたのか、それとも単に悩んでいる表現なのかは分かりませんが頭を抱え込んで苦しんだキバは改めてディケイドを排除する決意を決めたようだ。
「やれ!」
 
実は意外によみうりのディケイドショーでは珍しいストレートなライダーバトルが始まった!




死亀老師に組み敷かれるディエンドと、今にもライダーキックの体勢に入ったキバにやられそうなディケイドこれはいつものよみうりライダーショーの風景(笑)そしていつものように…
「師匠ー!」
「みんな、右の階段の上を見て!」


毎度お馴染み、入園ゲートから太陽の広場に降りる階段で場外乱闘を繰り広げながら明日夢君の響鬼が登場だ!
ディエンドの事を未だに師と仰いでいるようだ。そしてトランポリン使っての宙返りを披露して敵を蹴散らすお馴染みのコース





激しい攻防を繰り広げる明日夢響鬼
「鬼の攻撃は奴らに有効のようだね」
「だが、ちょっと修行が足りないかな」
「鬼と世の総ては共に愛し、愛でなければならない訳よ。」
「ん?なんか言ったか?」
かつてのよみうり響鬼ショーの事を知っているとピンと来るノリなんですが、ディケイドのセリフとしては唐突。
ともあれ壇上に死に亀老師を追いつめ
「逃がさないぜ」
と詰め寄るも
「こんな年寄りを寄ってたかっていじめるつもりか…よよよよ」
という泣き落としに明日夢くんが慌てている隙に杖で素早くディケイドと明日夢を殴り倒す死亀老師

すかさず戦闘員とホースファンガイアにタコ殴りにされてしまう。
フリーになったディエンドの銃撃はしかし魔化魍には通用しない。
「少年君!」
「貴様の攻撃は効かん、だが鬼の攻撃はやっかいだ。そして、このディケイド…大ショッカーへのいい手土産ができたわい!」

「士!」
「し〜に〜か〜め〜波!!!」

死亀老師の妖術をくらって吹っ飛ぶディエンド。
 
高笑いと共に魔化魍軍団は姿を消した。ディケイドと響鬼は連れ去られてしまう。
途中から伸びていたキバも起きあがってきた。
「ウエイクアップ…目が覚めたかい?」
「僕は…」
「ずいぶん頭に血が昇っていたようだね。王はもっとスマートでなければ」
「そんなこと言ってられないんだよ!」「自分たちの世界が消えてしまうんです。」

「確かにね、だから闘う?」
「それが仮面ライダーの使命なんじゃないですか?」
「闘う事がライダーの使命…だが、他に何かがあるような気がするんだ。」
その辺はプリキュアにでも任せとけよ、と思いつつ(笑)
「世界を救うのに、どんな解決策があるって言うんだ?」
「ライダーの使命の話さ。その答えは…門矢士、ディケイドが知っている。そしてそこに、最高のお宝がある。」
知ってたらあんなグダグダな最終回にならなかったと思いますが…
「お宝?」
「それを知りたいだろ?だったら士達を助けるんだ。」
「分かりました。」

「奴らは魔化魍と融合している。魔化魍には鬼の音撃技が有効だ。」
「バイオリンは得意だけど太鼓はちょっと…」
というキバのために司会のおねいさんが助っ人を連れてきてくれた。
「こんな事もあろうかと、太鼓が得意な方々を呼んできたんです。
 …和太鼓グループ、彩*1のみなさんですお願いしまーす!」

ぞろぞろステージに現れる和太鼓軍団(笑)
かつてよみうり響鬼ショーのファイナルステージで変身ヒーローショーなのに生演奏で撮影用スーツの血車党を倒してしまった人たちです。有りか、そんなの。
(演奏中)
「海東さん、どうですか今の音撃技(演奏)は?」
「すばらしい!」
「これで奴らを倒せる!」「そして明日夢君も助けられる。」
「さっきと随分変わったじゃないか」
 
「太鼓の音が心を清める。本物が見える。それが清めの力」
どこからともなくヒビキさんの声と太鼓の音が響く。
テレビだったら筆書きで「清め」とか出てるとこ(笑)
「何か聞こえたかい?」
「ああ…」「清めの音…」
 
などと言ってる間に彩の人たちは次の曲の準備で先ほどよりも大きな太鼓をステージに運び込んでいたのですが…

再び死亀老師一党がステージに登場。

慌てて逃げ出す司会のおねいさんと彩の人たち。
「うるさーい!
 その忌々しい音をやめるんじゃ」
「音であぶり出されて来たみたいだね」
「士さんと明日夢を返すんだ!」
「いいじゃろう。但ししっぺ返しじゃぞ…やれ!」
 
明日夢がディエンドとキバに襲いかかる。ステージ上は和太鼓が占領しているのでここから先のアクションはほとんどステージと客席の間の広場で行われる事になりますが…正直、正面後方の席からではライダーのアクションはほとんど見えなくなってしまう、という事でもあります。
確かに和太鼓の生演奏は迫力ありますが…それって使うべきステージが逆なんじゃない?
 
ともあれ…
「闘う事が…仮面ライダーの使命?」
と再びライダーバトル方面に闘志を燃やしそうなキバだが
「違う、操られているだけだ。目を覚ませ、少年君!」
とディエンド師匠。しかしこの洗脳明日夢響鬼が滅法強い!

明日夢の攻撃に倒れたディエンドとキバは取り押さえられ…
「ディケイドもじゃ」
(ファイナルアタックライドゥ ディディディディケイド!)
ディエンド達に向かって必殺技の体勢に入るディケイド。

「仲間の手にかかってジ・エンドというのもよかろう」
「仲間…仮面ライダーは…仲間…」
「士…仲間なら目を覚ませ!」
「そうよ、それだって。俺たちは仲間なのよ。少年諸君。」
「何を言っておる!」
 
士ではないディケイドの声色に慌てる死亀老師。
「士じゃないな…誰だ?」
「うーはぁっ!」
気合い一喝で太鼓を叩きはじめるディケイド(?)…彩のメンバーも再びステージで太鼓を叩きはじめました。どうやら牛鬼として散ったヒビキさんが乗り移っているようだ!
普段他のライダーの体を借りている分、憑かれやすい体質なのか…それとも自分の意志を奪われた状態の士には霊的な物が宿り易い状態だったのか、その辺の説明は一切ありませんが、清めの音に明日夢も自分を取り戻す。
「目が覚めたかい?少年。」
「ヒビキさん!」
「よぉ(シュッ)
 これが分かったら、今日から少年は…響鬼だ!」

(ドコドコドコ)
ライダーがステージを取り戻したので再び彩の人たちが清めの太鼓を叩きはじめる。
「少年の師匠…ヒビキ?」
「いーや、俺は門矢士だ。誰か乗り移ってた様だがな。だが、そんな事はどうでもいい。誰だろうと仲間である事に変わりはしないからな!」
「貴様、一体何なんじゃ!?」
「俺は…通りすがりの仮面ライダーだ!覚えとけ!」
(ドンドコ)
「俺は、ディケイド」(ドンドコ)
響鬼!」(ドンドコ)
「ディエンド!」(ドンドコ)
「キバ」(ドンドコ)

そして彩(とディケイド)の太鼓パフォーマンスをBGMにライダー達の逆転パートが始まる


清めの音で弱体化したホースファンガイア魔化魍と戦闘員を片づける明日夢とディケイドだが、キバとディエンドは死亀老師の返り討ちに遭ってしまう。実はこのままバトル的にはトホホなまま終わってしまうんですが、まあゲストに華を持たせた、と言う事でしょう。

さて、死亀老師は必殺のしにかめ波をディケイドに向けて放つが…ディケイドは和楽器のシンバル(チャッパ)でそれを受け止め…(シャン、シャン、シャン、シャン)響鬼にパス(シャンシャンシャンシャンシャン)自らの放ったエネルギーの奔流に弄ばれる死亀老師、最後は二人の音撃技で威力が倍増したしにかめ波を返される!


ドンドコドンドコ…しばらく(約二分)演奏が続き、清めの音に苦しむ魔化魍達の演技などが…だんだんなんのショーだか分からなくなってきた(笑)


暇なので珍しくキバフォームでザンバットソードを持ち出してきたキバ…まあこれで何を斬るわけでもなかったんですあ(笑)

本当に脈絡もなく飛び降りるだけ(笑)
そして太鼓の音に誘われてゆかいなサザエさん一家みたいにぞろぞろと階段を上った魔化魍達は


煙を噴いて消えて行ったのでした。
「仲間と出した清めの音で勝てた…」
「鬼と世の中が、共に愛し、愛でる…」
「鬼の”き”、世の中の”よ”、愛でるの”め”で”清め”?」
この文字に起こしてみないとイマイチ分かりづらい、完全にちびっこ置いてけぼりの語呂合わせは何度もよみうり響鬼ショーで見られたノリ!(笑)
「おう、これで免許皆伝だ。なあ、明日夢

「ヒビキさん…」
「最高のお宝を手に入れたね、少年君。」
仮面ライダーって心を鬼にして闘っている。それぞれの世の中、世界のため。
 でも、自分の世界だけでなく、総てを愛する事が世界を救うってことじゃないかな?
 それが出来るのは旅の中で総てのライダーの心を動かし、仲間になった通りすがりの仮面ライダー、門矢士だろ?」
「ああ、俺は太鼓だけじゃない、心も打てるのさ、覚えとけ」
   
割と文面だけ追ってるとつまらないショーだった様に思えるかも知れませんが、確かに和太鼓の生パフォーマンスは迫力あってある意味面白いステージでした。
ただし、そのために終盤のディエンドとキバの見せ場が削られたり、ステージ上のバトルパフォーマンスが減らされるのはどうなの?感は拭えませんが。

*1:公式サイトのphotoコーナーには貴重な楽屋裏の風景と、ステージを和太鼓が占領してて後ろの方からは全然ライダーのアクションが見えなかった画像が満載