ヘルボーイ:百鬼夜行

なんかニール・ゲイマンバットマンが出たと言うので買いに行ったら、ヘルボーイも出てて散財だった。

バットマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)

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ヘルボーイ:百鬼夜行 (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

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しかし…バットマンの方はどうもメタ視点なのばっかりで、そんなん連発されても飽きるよ…というのとテレビ版の特撮バットマンとかさすがによく知らない、ってことで高い買い物感。
一番好きなのは、迫力ある絵柄で、しかしテレビ(ひょっとしたら漫画)の楽屋裏を描く"a Black & White world"なんですが、これはアンソロジーからの再録なんだよね。
訳注がチラシみたいな小冊子に収録されていてなくしちゃいそう、とかハードカバー仕様で寝っ転がって読みづらい、とか装丁的なマイナス印象も多い。訳注自体はかゆいところに手が届く解説でいい。ジョーカーベノムとか知らないと"Original Sins"のオチとか全然わかんないぜ。
 
ヘルボーイの方は…いいぞ!ぶっちゃけ長編もののヘルボーイって面白いと思った事はないのだけれど*1、今回はやたらエキサイティングな展開なので驚いた。ダンカン・フィグレドのアートもよりヘルボーイとしてこなれてきた感じ。
短編では単なるやられ役に過ぎなかったグルアガッハが大活躍しつつ、しかしやっぱりちんぴら扱いだとか、今まで父方からの働きかけばかりだったヘルボーイの相続問題に母方の…思わぬ大物の血が彼に呼びかける展開とかまるっきり予想外で、いい意味でマンネリな安心感が消え失せた加速感が面白かった事です。
もっとも長編ストーリーとしては多くの要素が宙ぶらりんのままいつ出るのか分からない次回作へ続く、で幕を引いたもやもや感は残りました。
しかしまあ…コミック版では全然活躍しなかった銃に代わって剣を手に入れる展開は必然か。
一応高いところから落ちるシーンもあるが、割とコマ割的には地味な見せ方だった*2(笑)
HBはDVDも3枚3000円とかのコーナーで最近よく見るのでまだご覧になってない方は是非!
映画はロン・パールマンの顔見てるだけで保つ(笑)
ヘルボーイ [DVD]

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*1:話が。アートはものっそいイイです。これは…萌え漫画じゃろかwそして現在短編集の邦訳版は入手しづらいみたい。

*2:私は毎回HBがどんな落下をするのかを楽しみに読んでいます。あなたはどうですか?