もっとページ数があれば…

さて、恒例のひどいうちきりに遭ったなかよし連載、上北ふたご先生のハートキャッチプリキュア!(”よろしくね はぁと”じゃねえよ)をまとめたムック本が今年も発売されました。

スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! (講談社 Mook)

スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! (講談社 Mook)

連載中は絵は綺麗だがページ数少ない劣化ダイジェスト、という印象が強かったのですが、まとめて読んでみると連載後半はダークプリキュアの出撃が続くまるごとダークプリキュアと言っていい本になってます(笑)
まあおかげで割を食うのがキュアサンシャインキュアムーンライトで、7話(前巻)で華々しいデビューを飾ったサンシャインは9話でいきなりダークさんにサンフラワーイージスを破られちゃいますし、ゆりさんの復帰話もびっくりするほどあっという間です(笑)
その分の埋め合わせはふたご先生明らかにダークプリキュアに入れ込みすぎだろ、という感じのダークさんの美麗アクションで充分ですが(笑)

 
そしてかきおろしの上北版最終回

アニメ版ではスルーされていたのでやや唐突な感じが否めなかったデューン様の「怒り」についての描写もあり、それがあるおかげでアニメのムゲンシルエットさんの言葉にも深みが与えられた感じです。
ただし、デューン様のムゲンシルエットさんの受け入れ方のニュアンスはアニメ版と大きく異なっていて、この辺は好みが分かれるところかと。
漫画版のムゲンさんの愛*1を受け取ったデューン様はしかし悲しそうな顔で消えちゃうんだよなぁ…デューン様には彼なりの愛があって、戦って来たわけで…あまりに型通りな捨てぜりふで散って行くのでスルーしそうになるけど、あの表情であのセリフを吐くというのは、ムゲンシルエットさんに共感を覚え、本気で同情した上での言葉なのだろう。
 
まあ地球をテラフォーミングして砂漠にするくらいなら火星にでも住めよ問題は結局スルーなんですけども(笑)砂漠化した地球をどうやって元通りにしたのか?ならなかったのか問題も(笑)
連載前半はこちら
ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン! (講談社 Mook)

ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン! (講談社 Mook)

例によって何故か5GoGoの漫画が一話だけ載ってるオールスターズムックはこちら
スイートプリキュア♪&プリキュアオールスターズ まるごとブック! (講談社 Mook)

スイートプリキュア♪&プリキュアオールスターズ まるごとブック! (講談社 Mook)

この頃の連載は絵柄もかなり少女漫画よりでキラキラしてるし、日常話がメインなんだよねー
てかなんでこれは一冊にまとまらん!?というかそろそろこれまでの上北先生の作品をまとめた全集が出てもいい頃だと思うんだ。
読み切りとかプリキュア以前の連載とかも含めて。

*1:こぶしパンチは無し。前巻でおしりパンチをやっていない、というのもあるだろうがハートキャッチオーケストラで巨大げんこつも出てこない所をみるとふたご先生の思想的に受け入れられなかったのかも