ちっこいあいつ登場!

<これまでのあらすじ>
よみうりのカブトショーの後半はもはやテレビ本編とは別人な田所ザビーと戦闘能力的にはライダーにかなわないものの、コミカルな芝居と、時折鋭い状況分析能力をかいま見せるゼクトルーパーのコンビがやたら印象的でした。
まあ、ディケイドショーはただでさえライダーの人数が多いので2号ライダーが出てくる事は無いんですが…

 
よみうりランド 仮面ライダーディケイドショー>
2009.08.23 「仮面ライダーカブト登場!」
 

「最も優秀な人間に擬態しろ!」「いや、最も優秀なグロンギに」「アンノウンに」「モンスターに」「オルフェノクに」「アンデッドに」「魔化魍に」「イマジンに」「ファンガイアに…」「擬態しろ!」
仮面ライダーを倒すため」「あらゆる世界のライダーを」「クロックアップの世界に引きずり込むのだ!」
どこからともなく聞こえてくる不気味な声に続いて侵入者に襲われるZECT基地の様子が音声で描写される。
どうやらZECTの技術と擬態に擬態を重ねたワーム(言及は無いがおそらく大ショッカー所属)が身につけた能力で常にクロックアップ状態のクロックアップの世界を作り上げる事に成功したらしい。

「えっ!?じゃあここにいる人間どももどんどん歳を取ってるって言うことか!?」
「そういうことだ」
「本当だ!さっきよりシワが増えている!」

「だが一つだけ問題がある」
そう、みなさんご存知のクロックアップするライダー、仮面ライダーカブトの存在がワーム達を悩ませているのだ。
その力に対抗するために他の仮面ライダー達を倒してその力を手に入れ、カブトと戦う、と言うのが今回のワームたちの作戦だ。
 
「おもしろい!だがどうやってライダーをこの世界におびき寄せる?」
「ライダーには子供の悲鳴だ」
と言うことでいつものごとく客席を脅かしに行くコース(笑)
いつものファンガイアにしか見えませんが、今回の敵はあくまでファンガイアに擬態したワームです(笑)
「人間を襲え!」

「やめろ!」
「早速ライダーのお出ましだ!」
「幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見つめる」
だが…自分でナレーションを付けながら現れたのはまさかのゼクトルーパーだった(笑)
「お前達!罪もない子供達に手を出すんじゃない!」
「何者だ?」
「俺は人類のためZECTで戦う…見習いだ! これでもくらえ!」
ゼクトルーパーのマシンガンが火を吹く!

だが、弾詰まりを起こした隙にワーム達に取り囲まれてしまったぞ!

「お前達…」「いい気になるなよ」
ワーム戦闘員が広げたマントで客席からは見えなかったがいつの間にか現れたディケイドとディエンドの銃撃でゼクトルーパーは危ないところを助けられたぞ。


「時の流れを変えるとは」「結構な大泥棒だよ」

 


だが、ちびっこ達の声援も虚しくクロックアップの世界のワーム達はディケイド達の必殺技をかわし、ディケイドとディエンドを捕まえる。
「停まって見えるんだよ!お前達の攻撃はな」 
「ああっ!このままじゃディケイドとディエンドがやられちゃう!みんな、大きな声で応援して!せーの…」『ディケイドー!』
とちびっこを煽るのは司会のおねいさん…ではなくゼクトルーパー

目障りな奴め…とワームの攻撃の的になりますが、意外にも仮面ライダーが避けきれなかったクロックアップ攻撃をすいすいかわします。

「お前は一体…何者だ!」
「俺は通りすがりのゼクトルーパーだ。覚えておけ。」

「君、何か持ってるだろ」
お宝には鼻のきくディエンドの指摘を受けてゼクトルーパーが袋から出したのはハイパーゼクター!
「影響を受けないわけだ…」
「なんなんだ?あれは」
タキオン粒子を発生させ、時を自由に操るお宝さ」
ZECTが襲われたときに俺が守ったんだ!」

「こちらによこせ」
「渡してたまるか!」
「お宝なら…僕が持つべきだ」
とキバを召還して反撃を試みるディエンドですが…(キバこういう役回りばっかりw)



いかんせんクロックアップに対応できるのが攻撃力のないゼクトルーパーだけではまるでワームに歯が立ちません。
「お前達」「全員」「おしまいだ!」
絶体絶命のライダー達だがどこからともなくスカした声が聞こえてくる
「お婆ちゃんが言っていた。『急がばまわせ』」
急がば回れだろ!」
「いや、急いでこっちに首を回すんだ…変身…キャスト・オフ」
「うわあ!」(ずいぶん距離があるが律儀にキャスオフパーツの攻撃を受けたらしいワームの皆さん)
「みんな!右の階段の上を見て!」
またも司会のおねいさんの仕事を取るゼクトルーパー

そして遊園地の入場口近くの階段から現れる仮面ライダーカブト
「さあみんな!カブトが来てくれたよ!さ、応援行くよ!がんばれー!」
と今度は司会のおねいさんの応援を受け、階段で場外乱闘を繰り広げながらカブトはステージに向かいます。

「今のうちにそれ(ハイパーゼクター)を回すんだ!」
ディケイドとディエンドもハイパーゼクターの力でワームのクロックアップ能力に対応できる様になったらしいぞ!


たまらず逃げ出すワーム達。
 
「お前達、大丈夫か?」
「なるほど…急がばまわせ、早く動くためにはハイパーゼクターをまわしてタキオン粒子に触れればいい」
「おかげで動けるようになったよ。大した訓話だ。」 

「だが、それでもクロックアップの世界はやっかいだ…」
「あいつらワームの力を持っている。動きを捕らえるのは大変だよ」
と言うことで恒例の客いじりコーナーは動体視力の訓練。ゼクトルーパーがサッと裏返したカードがどのライダーだったかみんな分かるかなー?


 
なし崩しにまたキバが召還されたが、逆さづりでの登場に驚いた客席が湧いたり、司会のおねいさんにゼクトルーパーがなぐられたりはさておく。


 
和やかなお遊びコーナーにワーム達が乱入する珍しいパターンで後半戦に突入。
「なにが動体視力だ」「何をしたところで」「我々の動きには付いて来られまい」


あっという間にワーム達に取り押さえられてしまうライダー戦隊。
「さあ、ハイパーゼクターをこちらによこせ、さもないとライダー達がどうなっても知らんぞ。」
「渡すんじゃない!」
ZECTのメンバーなら…」
「会場のみんなを護るんだ!」
ぼこぼこに殴られつつもお婆ちゃんの言葉を伝える天道
「おばあちゃんが言っていた…『目は口ほどに物を言う』と」
「分かりました!」
天道の論理展開を理解できるらしいゼクトルーパー。加賀美より優秀だ(笑)
「みんな、カードをよーく見て下さい。これは?」
『カブトー!』
…と先ほどのコーナーと同じカードを使ってステージのライダーに会場のおともだちが声援を送る。


その声援に応えて、ライダー達がワームに反撃を繰り出しながら再び立ち上がる!
「目は口ほどに物を言う…目にしたライダーの名前を総て口にしてくれた」
「その呼び声が、僕たちに力をくれる。」
「時の流れを跳ね返す…タキオン以上のね。」
「そして…お前達の目にライダーの力を永遠に焼き付けてやる!」
「貴様は…」「何なんだ!?」
「俺は言ってた…通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
 
ここで各ライダーの見栄切りに併せてもう一度ゼクトルーパーがカードをめくり会場のちびっこが名前を呼ぶ。
ちなみにゼクトルーパーのカードは無かった(笑)

ここからラストのソロ戦闘パートですが、今回は後ろでゼクトルーパーZECTのロゴ入りメガフォン片手に応援してたぞ。ちょ、それプリキュアミュージカルのショートバージョンやるとき珍獣が出てきて応援する場所(笑)






再びステージに集まって来たワーム達を迎え撃つのはカブトの…ゼクトマイザー!
またそんな本編で1,2回しか使用されなかったようなマニアックな武装を(笑)

そしてとどめの決め技をみんなで繰り出して決着だ!


「うわーーーハイパーゼクターが帰って行くぅ」
「クロックオーバーか…」
「時が元に戻ったみたいですね。」
「みんなの応援の声が時の加速を止めたのかもしれない。」
「だが、この俺と…」「仮面ライダーと」「会場のみんなの関係は目には見えないが確実に加速している!」
「それが…十年という時を歩み続ける」「正義の力」
「テンイヤーズの道を往き、総てをつかさ…」「とはこの俺、仮面ライダーディケイドだ!覚えておけ!」
と、微妙に俺様ライダー同士がぶつかり合った幕切れでした。